2013.10.19

月と麻畑

gallary-11.jpg

作業を終え、帰ろうとしたら
東の空から大きな満月。

薄暗い地面に浮かび上がる麻達。

昼間は太陽の光を燦々と受け、
夜は月の光に煌々と照らされる。

秋の夜長の虫の音に、
麻も共鳴していることでしょう。

人間にとっての心地の良さは、
植物にとってもきっと良いはず。


収穫間近の麻畑、
満月のチューニングを受けて準備万端です。








2013.10.2

雌雄同株タイプ

おかまタイプ_s.jpg

人間の先をゆく麻。
男性性と女性性の統合を象徴として見せてくれているのでしょうか。


麻には雄株と雌株があり、雄株に花が咲き、雌株に実が付きますが
一株の中に雌と雄の機能を兼ね備えた雌雄同株「両性株」が稀に存在します。
親しみを込めて、おかまタイプと呼んでいます。

このめずらしい両性株、毎年いくつか出現します。
写真の中央に熟しつつある実(種子)があり、その右に白い花が咲いています。
ひとつの株で、雌雄同株になっているのがわかりますでしょうか。

被子植物の起源としては、雌雄同株から雌雄異株へと進化したそうです。
それを思うと、こちらの両性株は先祖返り、
原点回帰の象徴としてのメッセージでしょうか。

二元性の統合と、原点回帰。


生物学的には、雌雄同株の自家受粉性は確実に子孫を残せて、
そのために費やすエネルギーも少なく済み、効率的である一方、
遺伝子の多様性は望めず、弱体遺伝子が引き継がれる危険性が
あるとも言われています。

形成される種子の遺伝子の多様性からいえば、他家受粉が有利となり、
確実に種子を形成するための場合、自家受粉の方が有利となるようです。


ちなみに、
現在の日本において産業用大麻は、ほぼ雌雄異株として栽培されていますが、
ヨーロッパやカナダでは、収穫の効率性・利便性から
雌雄同株の品種を主に栽培しているそうです。















2013.9.15

麻茎に住まう

麻畑と仲間達5_s.jpg 麻畑の被害s.jpg

麻は害虫に強いと云われたりするものの、
実際には夜盗虫による害などがあります。

麻の茎(幹)の真ん中はトンネルのように空洞になっていて、
うまいことそこに住み着く夜盗虫さん。
そしてちょうど実をたわわに付けた頃、巣食われた部分から
傷み、実の重みで茎が半分に折れてしまうという訳です。


この時期、麻畑はさながらジャングルのようになっています。
数多くある茎を一本一本チェックしていくのは根気のいる作業。
でも、様子を観ながら成長を観察するにはとってもいい時間。
一本一本の麻と向きあう、これが大事なようです。


* 村のおばあちゃんの話によると、昔は夜盗虫を
捕まえて食べていたのだそう。貴重なたんぱく源だったそうです。















2013.8.21

麻の花(雄株)

雄株お花_s.jpg

7月中旬ごろから雄株につぼみができ始め、下旬ごろから白い花を咲かせます。
透き通るほどの繊細な花弁。満開でも花径1cmにも満たないくらいの大きさです。

麻もスギやヒノキと同じく風媒花。
ひとつひとつの花は、すずらんのように風に揺れる可憐な花ですが、
一本の茎に稲穂のようにたくさん付きます。


夏に行う雄株の間引き作業は、花が咲く前のつぼみの初期段階で行いますが、
満開になってからの間引きは、花粉を頭からかぶり真っ白になりながら行うことも。






2013.7.20

緑と紫の調和

magenda-s.JPG

麻には色んな種類があるけれど、こんな配色になることもあります。
マゼンダと青の絶妙なバランス。
また成長とともに若草色から濃緑へ、紫色から青緑へ色も変化したりします。

ちなみに、マゼンダは周波数の異なる赤と青をつなぐ融合色。
つまり火と水。火と水を融合させて調和するようなイメージ。
太陽の光を色分解したスペクトルにはマゼンダは存在しないけれど、
色としては存在している・・・マゼンダって不思議な色ですね。

麻は色だけでなく、香りもさまざま。
弱いながらもまだ若い時から香りの違いはあります。













2013.6.30

螺旋を描くように

麻の_s.jpg

麻はまっすぐ真上に成長していきますが、枝葉の伸び方をよく見ていると、
螺旋を描くように、右回りのスパイラル状に葉を拡げて伸びていきます。
真上から見ると、それは自然が作り出す曼荼羅のよう。

それは、どの植物にも見られるフィボナッチ数列の葉序によるものですが
葉が茎を周る回転の角度は、ほとんどの植物の場合一定に保たれていて、
その黄金角は137. 5度なのだそう。

螺旋を伴う成長曲線を描きながら、
無限連鎖のつながりで同じ形を展開し成長するフラクタルな渦。

偶然にできたものはひとつもなく、
すべての生き物は、神秘性を秘めた、自然の織りなす芸術である。



そんな世界観に浸っていると、畑の疲れもすっかり忘れてしまいます。




2013.05.02

誕生おめでとう。麻たちの発芽

発芽-s.JPG

十字形や天使にも見える麻の芽。
お播き桜(播種時期の目安となる桜)の開花の頃、種蒔きをしました。
早いものは3〜4日で発芽、1週間で7割ほど芽を出します。
毎年この発芽のエネルギーにはワクワクします。





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